「R11Rアワード・イラストアートコンペティション」開催決定! イラストレーター・朝際イコが、「好き」をブランドに変える思考法を説く

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あなたが、イラストレーターとして活動していきたい、と本気で思ったとする。どうするか?在校生メンバー向け「R11Rアワード・イラストアートコンペティション」へのチャレンジは、目標を実現する最短距離になりうる。また、クリエイティブ業界を目指す人にとって、今回のクリエイター座談会は大切なヒントが凝縮されていた。

6月下旬、バンタンデザイン研究所の教室は満席だった。登壇者は、イラストレーター・朝際イコさん。ネオ大正浪漫のテイストがアイコニックな、イラストレーター/漫画家だ。

この日おこなわれたのは、1,000名を超えるクリエイターとパートナーシップを結ぶクリエイティブスタジオ・株式会社R11R(アールイレブンアール)とバンタンデザイン研究所によるクリエイター座談会。株式会社R11R 森さんが聞き手を務めた。

イラストレーター・朝際イコさんが自身のキャリアを語り、後半にはメンバーだけが挑戦できる「R11Rアワード・イラストアートコンペティション」も発表された。

1. R11Rは、1000名のクリエイターとパートナーシップを結ぶ】

R11Rは、1,000名を超えるクリエイターと共に、企画・ブランディング・制作をワンストップで手がけるクリエイティブスタジオだ。掲載クリエイターのSNS総フォロワー数は、約5000万人(20257月時点)にのぼる。毎秋、池袋PARCOを彩る大型展示「Emotions」や、ニコニコ超会議での「超絵師展」など、クリエイターの作品を世に届ける場を数多く生み出してきた。

森さん「案件のスケジュール管理から、クリエイターのマネジメント、展示イベントの企画まで、幅広く手がけています」

朝際さんは2022年、初の大型イベント「Emotions183」の頃から名を連ねてきた。

森さん「掲載クリエイターは今でこそ1000名を超えていますが、朝際さんが加わった当時のイラストレーターは200名ほど。パートナーシップを結ぶプロセスは、SNSで発信されているイラストを拝見して、弊社からお声がけするのが基本的な流れです。朝際さんも、代表からのDMがきっかけでした」

2. バンドマンから、イラストレーターへ】

朝際イコさんのユニークなキャリアを紹介する。20代はインディーズバンドでの音楽活動に勤しみ、作詞・作曲を行った。

朝際さん「契約社員を10年間しながら音楽活動をしていましたが、30歳をひとつの区切りと考えていました。20代はすべて音楽に捧げたので、一度、区切りをつけようと思いました」

本格的にイラストレーターとしてスタートを切ったのは2021年、30歳のとき。

朝際さん「SNSは営業用のポートフォリオだと考えて、まず1万フォロワーを目標にしました。毎日必ず1枚、絵を投稿しました。周りにバンドマンが多かったので、『イラストレーターとして活動している』と言うとジャケットを描いてほしいと声がかかるようになって。思えば、周りに伝えることが、一種の営業になっていたんだと思います」

ジェニーハイのシングル「超最悪」のアートワークも担当。

自身のバンドのロゴやジャケット、MVまでを手がけてきた経験、社会人経験もすべてイラストレーターとしての活動にいかされた、と振り返る。

3. 好きを深堀りして培った、“ネオ大正浪漫という作家性】

朝際さんの作家性は偶然の産物ではない。

朝際さん「バンドのジャケットを描いていた頃は、『こういう絵を』というオーダーが多かったんです。クライアントワークが中心だったので、『自分の作家性を作らなければいけない』と思いました」

祖母が他界し、貴重な着物を受け継いだことも影響した。

朝際さん「もともと和のテイストが好きでしたし、普段から着物を着るようになりました。近代史が好きなんですが、なかでも大正時代がいちばん好き。西洋の文化が入ってきて、日本人らしいセンスと混ざり合った和洋折衷の時代です。しかも15年しかなく、その儚さも、すごく好きなんです」

好きを掘り下げ、言語化し、自分のブランディングにつなげる。

そうして築かれた作家性を携え、11枚の投稿を1年間、描き続けた。ただやみくもに描くのではない。自分のルーツ、アイデンティティ、“好き”を掘り下げ「ブランド」にする大切さを説いた。

4. 完璧にしてから出すよりも、今出せるものを出したほうが次に繋がる】

話題は、作品を「出す」タイミングへとうつった。

朝際さん「これからプロになろうとすると、完璧な絵柄ができてから活動を始めよう、と思いがちですよね。その気持ちはすごくわかります。でも、発展途上でも全然、仕事はできます!どんどん出していったほうがいいと思います」

森さん「その時の、その人にしか、出せない色があります。完璧にしてから出すよりも、今出せるものを出したほうが、次に繋がるんじゃないかなと思います

朝際さん「自分が『今日は良いライブだった』と思った日ほど、お客さんの受けが悪かったりします。逆もまた然りで、主観と客観には、乖離がある場合があります。自分の中で納得していない作品も、とにかく瞬発力で出す癖をつけると、周りが勝手に良いところを見つけてくれたりします。自分の価値は、見る人がつけてくれるものだと思います」

5. 「好き」を掘ることが、勉強だ】

イラストを描く人は、アニメや漫画やイラストなど「他人のアウトプット」ばかりを見て学んでしまいがちだ。だが、それでは、と朝際さんは続ける。

朝際さん「二次創作的になってしまう側面があります。だから絵やビジュアルじゃないフィールドの知識を、意識して溜めています。一次資料を読むのも好きですし、自分自身が体験することもとても大切。最近は秘仏公開イヤーなので仏像を見に奈良まで行ったり、山岳信仰や神仏習合について学び直しています」

森さん「本当に何でも知っていらっしゃるんです。『着物といえば朝際さん』という絶大な信頼があります。知識に裏付けされたイラストは、頼む側・見る側にも説得力があります」

6. 突き抜けた先に仕事は来る。目指すは「ここでしか食えないラーメン」】

別のメンバーからは「自分の世界観を突き詰めるか、求められるものに応える万能型を目指すか」という問いも飛んだ。朝際さんの答えは明快だった。

朝際さん「個人的には、突き抜けたほうがいいと思います。例えるなら、『この店でしか食えないラーメン』を目指す方が絶対にいいと思うんです。たとえばレトロ系なら、レトロ系の界隈で人が集まっていて、『レトロなMVが欲しい』というアーティストは、その界隈から選んでいく。どこか一点、突き抜けたほうが、仕事は来やすいと思います」

一方で、絵の巧さだけが仕事を呼ぶわけではない、とも語る。

朝際さん「報連相ができて、返信が早い。納期を必ず守る。基本的なことほど大事です。個人的には、話した相手に『ちょっと得したな』と思ってほしい、という気持ちをいつも持っています。そういう小さなことの積み重ねで、『この人は話が早いぞ、また頼もう』となっていくんです」

森さん「朝際さんのように、報連相ができて返信が早い――そんな基本的なことを、今から大事にしてほしいです」

7. プロフェッショナルとして活躍する今も、毎日描く。描かない日はない。】

受講生からも多くの質問が寄せられた。

―――最初のお仕事案件は?

朝際さん「ぬるっとしているんですが、身の回りのバンドのジャケットが最初だと思います。レーベル運営にも携わっていたので、流通のスケジュール感なども把握していました。周りから『朝際さんに相談すると話が早い』と思ってもらえたのも、大きかったですね」

―――学生のうちに優先して取り組むべきことは?

朝際さん「持論ですが、勉強はしたほうがいい、と思います。特に企画力が大事になる場面では、知識が多くて絶対に損はしません。自分が好きな分野を掘っていく作業こそ、私は勉強だと思っているんです」

―――活動されている中でのルーティンを教えてください。

朝際さん「毎日、必ず何かを描きます。描いていない日はありません。旅行先でも、最低2時間は描くと決めていて。SNSに作品をあげる動機や描く理由は、“承認欲求”でもいいと思うんです、反応が返ってくると嬉しいですから」

好きを掘り、瞬発力で出し、毎日描く。朝際さんの言葉は、これから世に出ていくメンバーたちの背中を、静かに押した。

後半、「R11Rアワード・イラストアートコンペティション」のエントリー方法が説明された。

R11Rアワード・イラストアートコンペティション|コンテスト概要】

バンタン×R11Rによる取り組みは、2026年で3回目を迎える。2024年は池袋PARCOEmotions2024」で最優秀賞作品が展示された。今回の課題は、自分がプロデューサーとなって、どんな展示を作るかを企画する。提出物は、キービジュアル1点と、コンセプトや想定する世界観をまとめた企画説明書の2点。描写・表現力だけでなく、その背景にある「考える力」「世界観を構築する力」、そして「企画力」が問われる。展示のタイトルも、開催日時も、場所も、すべて架空でよい。

森さん「ケーキと女の子、のような誰もが思いつく組み合わせではなく、『自分にしか考えられないもの』を取り入れてほしいです。企画書には、そのキービジュアルからどんな展示が広がるのか、熱量を込めていただけたら」

エントリー作品は、927日(日)に開催される「VANTAN FANS FES」東京会場に一堂に並び、その場で審査が行われる。さらに審査員はR11RCEO/COO・柿坂龍之介様が務める。長年にわたりクリエイターを発掘してきた第一人者が、メンバーの作品一点一点と向き合う。そして最優秀賞に選ばれた1名には、「R11R掲載クリエイターへの登録資格」が与えられる。

本来であれば、SNSで数点の作品をアップし、フォロワーを獲得し、ようやくR11R様の審査の場に立ちスカウトのフェーズに進める。それが最優秀賞受賞になれば「登録資格を取得」できる。バンタンデザイン研究所生にだけ開かれる、この上ないチャンスだ。

朝際さん「私なら、好きな建築や歴史から逆算して、テーマを組むと思います。周りには言っていないけれど、実はこれが好き――そんな『好き』を、イラストと企画書に詰め込んでください」と締めくくった。

参加メンバーには、うれしいギフトも用意されていた。

じゃんけん大会で勝ったメンバーには、朝際さんのイラストが描かれたグッズ。

「存在しない教育番組」をコンセプトにしたオリジナルコンテンツ「教育番組」と、京菓子の老舗・末富がタッグを組んだコラボ和菓子だ。内気なアザラシ「タマ」やタコの「パウル」など、番組のキャラクターをかたどった愛らしい「和三盆」(1,200円)と、京都限定品「京ふうせん」(2,600円)だ。

R11Rアワード・イラストアートコンペティション」に、大きな期待が寄せられている。

PROFILE|朝際イコ(あさぎわ・いこ)】

「大正80年生まれ」のネオ大正浪漫を掲げるイラストレーター/漫画家。女給やメイド、日本刀、伝統玩具など、日本的なモチーフを、ビビッドな色合いで描く。2011年よりバンド「ROLLICKSOME SCHEME」でボーカル・作詞・作曲を担当し、自ら立ち上げたMISUMI RECORDから計6枚の音源をリリース。2021年より本格的にイラストレーターとして活動を開始し、2024年にイースト・プレスのWebメディア「マトグロッソ」連載『カフヱーピウパリア』で漫画家デビュー。2025年には「あさぎわ いこ」名義の『アオのてぶくろ』で絵本作家としても始動。さらに同年、自身の世界観を色濃く反映した音楽プロジェクト「常世ノ国」を立ち上げ、音楽活動も再びスタートさせた。音楽・イラスト・漫画・着物を中心としたファッションと、その表現は多岐にわたる。

Instagram@icoasagiwa

WORKShttps://www.icoasagiwaworks.com/

ABOUT|株式会社R11R(アールイレブンアール)】

「世界でいちばん、クリエイターの才能を信じるクリエイティブ・スタジオ」を掲げ、1,000名を超えるクリエイターとパートナーシップを結ぶ。掲載クリエイターのSNS総フォロワー数は約5,000万人(20257月時点)に及ぶ。ブランド戦略・企画立案から制作・実装までをワンストップで伴走し、クリエイターが生み出す価値に「+1」を重ねることで、企業やブランドの課題解決に取り組む。展示会・ポップアップから数万人規模のイベントまでを手がけ、池袋PARCOでの大型展示「Emotions」やニコニコ超会議「超絵師展」なども企画・運営している。

Corporate Sitehttps://r11r.jp/ / X@r11r_official

※応募方法・提出期限などの詳細は、別途案内します。

※最優秀賞の受賞は「登録資格の取得」であり、お仕事やイベントへの参加を確約するものではありません。

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